|
解析元:  |
遺伝子診断の有用性: 遺伝子は代々受け継がれるので、親が優良な遺伝子型を持つかどうか遺伝子診断して選抜すれば、望ましい遺伝子型(ひいては形質)を
もつ小牛や、子豚、鶏を生産することが出来ます。その結果、優良家畜の生産効率が上昇します。 |
ウシ 脂肪交雑能力診断
成長ホルモン(GH)遺伝子の第5エキソンには、コドン127とコドン172に塩基置換を伴う変異が存在し、3つのアレルA(コドン127:CTG、コドン172:ACG)、B(コドン127:GTG、コドン172:ACG)、C(コドン127:GTG、コドン172:ATG)が存在します。
そのコドン127の多型は脂肪交雑との間に有意な関係が、またコドン172の多型は日増体重との間に有意な関係が見出されています。
このGH遺伝子の遺伝子型を検査することにより、牛の脂肪交雑能力を診断します。 |
| |
| AA型、AB型、AC型: | 脂肪交雑は普通であるが、増体に優れていると考えられます。 |
| BB型、BC型、CC型: | 増体は普通であるが、脂肪交雑に優れていると考えられます。 |
|
|
ウシ 良質脂肪生産能力診断
ステアロイルーCo Aデサチュラーゼ(SCD)は飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸に換える酵素の一種であり、SCD遺伝子は、その878番目の塩基の違いにより、生成されるアミノ酸がアラニン型とバリン型に分けられます。
アラニン型の牛はバリン型よりも不飽和脂肪酸の含有量が多く、牛肉の風味や食感が良いことが知られています。
この塩基の違いを検査することにより、牛の体脂肪の不飽和脂肪酸の含有量の多少を診断します。 |
| |
| AA型: | アラニン型遺伝子のみを持つため、不飽和脂肪酸含有量が多いと考えられます。 |
| VA型: | アラニン型遺伝子とバリン型遺伝子を持っており、不飽和脂肪酸含有量は中程度と考えられます。 |
| VV型: | バリン型遺伝子のみを持つため、不飽和脂肪酸含有量は少ないと考えられます。 |
|
|
ブタ インフルエンザ抵抗性遺伝子の診断
インフルエンザ抵抗性に関連するMx1遺伝子に11塩基の欠損が存在すると、この遺伝子が持つウイルス抑制能力が失われると考えられています。
この11塩基欠損の有無を検査することにより、インフルエンザ抵抗性遺伝子の働きの強弱を診断します。 |
| |
| AA型: | 正常型遺伝子のみを持つため、インフルエンザ抵抗性が強いと考えられます。 |
| AC型: | 正常型遺伝子と変異型遺伝子を持っており、インフルエンザ抵抗性は中程度と考えられます。1/2の確率で子孫に欠損型遺伝子を伝えます。 |
| CC型: | 欠損型遺伝子のみを持つため、インフルエンザ抵抗性が弱いと考えられます。全ての子孫に欠損型遺伝子を伝えます。 |
|
|
ブタ ストレス症候群の遺伝子診断
リアノジン受容体1(RYR1)遺伝子の1843番目の塩基に点突然変異を持つ場合、豚ストレス症候群を呈し、むれ肉が発生しやすくなると考えられています。
この遺伝子の変異を検査することにより、むれ肉になり易いかどうかを診断します。 |
| |
| CC型: | 正常型遺伝子のみを持つため、むれ肉になる可能性は低いです。 |
| CT型: | 正常型遺伝子と変異型遺伝子を持っており、むれ肉になる可能性があります。1/2の確率で子孫に変異型遺伝子を伝えます。 |
| TT型: | 変異型遺伝子のみを持つためむれ肉になる可能性が高く、全ての子孫に変異型遺伝子を伝えます。 |
|
|
黒豚識別
| MC1R遺伝子およびKIT遺伝子に存在する遺伝子多型のパターンを解析し、黒豚(バークシャー種)と同じパターンを示すかどうかを判定します。 |
黒豚来歴検査
| KIT遺伝子のイントロン部位に存在する多型のパターンを解析し、黒豚(バークシャー種)と判定された試料の来歴(東洋型、西洋型、南洋型)を判定します。 |
|